ガット張りのポイント
ガットは消耗品です。使用している間に伸びて緩んだり、切れたりもします。
通常、バドミントンのガットは使用している間に中心部が摩耗し、その摩耗部が切れる原因となりますが、フレーム先端付近で切れる場合(通称ヘタ切れ)もあります。
ヘタ切れはプレーヤーの打ち方が悪いと思われがちですが、ガットの張り方である程度切れにくすることもできます。
また、ダブルス中の接触によりラケットが折れたという経験がある方も多いかと思いますが、ガットの張り方が悪いと、接触時に折れやすくなる場合もあります。
ガット張りのポイントを抑えることで、切れにくく、ラケットにも優しいプロのストリンギングが実践できます
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緩みにくいガットの張り方のコツ
最も単純な方法では、時間をかけて張ることで、張り上げ直後に緩みにくいガットを張ることができます。ガットはテンションをかけている時に、一定量伸びますが、テンションをかけ、クランプした後にも若干量伸び続けます。
ガットがしっかり伸び切った後にクランプすることで、張り上がり後のテンション低下を防ぐことができます。
時間をかける以外にも、テンションをかける際に、1〜2ポンド程高めに引いてから目標の張力で引くことでも、緩みにくいガットを張ることができます。
ガットが目標テンションで伸び切る最大量を予め伸ばしておくという方法です。
ただ、毎回張力の設定を変えるのも手間なので、ガットを適正テンションで引いた後に、指で引き側のガットを抑え、その後で再度目標テンションで引き直すことで代用することもできます。
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切れにくいガットの張り方コツ
ガットを長持ちさせる一番の方法は、あまり高テンションでガットを張らないことです。適正なテンションは21〜24ポンド程度で、それ以上のテンションで張っても良いプレーができるというわけでは無いでしょう。(高テンションだとスイートスポットで良い打球音になるぐらいです)
切れにくいガットの張り方のコツは、ヘタ切れリスクの高い真ん中の4本の縦糸をしっかりとテンションをかけて張ることです。
真ん中の4本の縦糸が緩いと、張り上がり時の全体のバランスが悪くなり、フレーム際で切れ易くなります。
真ん中の4本の縦糸は、何回かに分けてしっかりテンションをかけるようにしましょう。
ラケットが折れにくい張り方コツ
ラケットが折れにくする為には、張り上げた時のラケットの変形量を抑えることが重要です。変形を抑える為にはラケットの固定方法はもちろん、ガットを引く際のテンションのバランスや張り順も重要です。
@ラケットをガット張り機に固定する際、ラケットが初期形状から変形せず、ガタがないようしっかり固定する
A縦糸を張る際は、1本1本左右交互に引く
B目標のテンションに対し、縦糸はマイナス1ポンド、横糸はプラス1ポンドに合わせる
C横糸のTOP側の5本のみ目標テンションに合わせる
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ガット張りが上手なショップを選ぼう
ガットを自分で張らない方は、ショップにお願いすることになりますが、ショップからすれば、ガットが早く切れたり、ラケットが早く折れた方がぶっちゃけ儲かります(爆)。従って、ショップによっては、切れにくい張り方やラケットが折れにくい張り方に全く興味が無い場合もあるかもしれません。
以下の観点でショップを選ぶことで、ある程度良いショップを選ぶことができるかもしれません。
@バドミントンを日常プレーしている方が張ってくれるショップを選ぶ。
Aガットがフレーム際で頻繁に切れる場合は、張り方に問題がある場合もあるので、ショップを再考する
B接触でラケットが折れる場合は、張り方に問題がある場合もあるので、ショップを再考する
加工料金も気になるところですが、加工料金とガット張りの品質は比例するわけでも無さそうです。バドミントンが好きで、ガット張りが上手な信頼できるショップを選びましょう。
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